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お役立ちコラム

パーキンソン病の原因とされる食べ物とは?病気を正しく理解しよう

パーキンソン病の原因になるとされる食べ物にはいくつか種類があります。
発症リスクが高まる食べ物を大量に摂取すると発症要因になるといえるでしょう。

どのような食べ物でも食べすぎはよくありませんが、パーキンソン病の特徴を理解しておくと、発症リスクを抑えられます。

予防に役立つ食べ物も合わせて解説するので、確認しましょう。

パーキンソン病の原因とされる食べ物とは?病気を正しく理解しよう

パーキンソン病ってどんな病気?原因は何?

パーキンソン病は国によって「指定難病」に指定されている疾患です。
1987年に難病の中でも治療費が公費負担となる「特定疾患」にも指定されています。

パーキンソン病は身体機能の低下や身体のふるえ、睡眠障害などさまざまな症状が表れるのが特徴といえるでしょう。
動作が鈍くなったり、転びやすくなったりする症状も出ます。
発症すると生活に困難を抱える疾患といえるでしょう。

パーキンソン病の原因といわれているのが、脳のドパミンの神経細胞が壊れて起こるドパミンの急速な減少です。
健康体でもドパミンは加齢とともに減りますが、パーキンソン病の患者は減り方が速いのが特徴です。

なぜドパミン神経細胞が急速に減ってしまうのかは解明されていません。
原因の特定や予防法が日々研究されています。

パーキンソン病を発症したら現れる症状

パーキンソン病を発症すると次の症状が現れます。
現れ方には個人差がありますので、留意しましょう。

● 手足、あごなどがふるえる
● 動作がゆっくりになる
● 筋肉が固くなる
● 転びやすくなる
● 睡眠障害
● 嚥下障害(えんげしょうがい)
● 便秘

睡眠障害や嚥下障害は、日常生活に支障が出ます。
睡眠障害のパターンは主治医と連携して細かな点を把握しておきましょう。
眠るための環境を整えるのも重要です。

嚥下障害は食べ物が飲み込みづらい・喉につまらせるなど、命に関わる障害です。
パーキンソン病の方が食べている様子を注意深く見守りましょう。
パーキンソン病の症状として、手先が動かしづらくなる場合もありますので食事介助も検討するとよいでしょう。

パーキンソン病の発症リスクを高めるとされる食べ物

パーキンソン病の発症リスクを高めるとされる食べ物があります。
医学的に、直接の原因となる食べ物が解明されているわけではありません。
あくまでも発症リスクを高める物質が含まれている点に留意しましょう。

摂取を控えるのが予防につながるとする考え方もあります。
どのような食べ物がパーキンソン病の発症リスクにつながるのか確認しましょう。

要因①過度な動物性脂肪の摂取

例えば、バターやラードなどの動物性脂肪が多く含まれている食べ物は、パーキンソン病発症の原因となる、ドパミンの減少を引き起こすのがわかっています。

動物性脂肪が多く含まれている食べ物を好んで食べている場合は、週に1回にするなど食べる回数に制限を設けるとよいでしょう。

動物性脂肪のすべてが悪いわけではありません。
身体の調子を整えるのに、動物性脂肪は欠かせない栄養素です。
次に、控えたほうがよい食べ物と、控えなくてよい食べ物をまとめました。

控えたほうがよい食べ物

控えなくてよい食べ物

バター・ラード・高脂肪の乳製品

豚肉・鶏肉・牛肉(赤身)

バランスの取れた食事にするには、動物性脂肪を排除するのではなく、上手に取り入れる方法を試すとよいでしょう。

要因②除草剤や殺虫剤が残留した食べ物

農業に従事している方は、そうでない方に比べてパーキンソン病の発症率が高い傾向にあります。
原因と考えられているのが、除草剤や殺虫剤に含まれている成分です。

農業に従事していない方がこれらの成分に触れる機会の多くは、食材についた除草剤や殺虫剤の残留物です。
食材はよく洗って食べるように意識するとよいでしょう。

要因③砂糖の大量摂取

砂糖の大量摂取がパーキンソン病の発症と関係があると考えられています。
砂糖を多く含んだ食事を摂ると、腸の中の悪玉菌が増えるからです。
腸内細菌と、神経変性疾患であるパーキンソン病の関連が指摘されているので覚えておきましょう。

腸内細菌のバランスが偏ると、パーキンソン病だけでなく、大腸炎のような腸の病気も引き起こします。
健康は毎日の食事の積み重ねが大切です。
甘い食べ物は控えるようにしましょう。

要因④アルミニウムを含む飲み物

アメリカの調査では、アルミニウムのような重金属に関する次の調査結果が出ています。

アルミニウムのような重金属に触れる機会

発症率

少ない

低い

多い

高い

アルミニウムは飲料水にも含まれており、食事から排除するのは難しいです。
また、健康であれば摂取したアルミニウムは自然に対外に排出されます。
パーキンソン病の要因の1つとして重金属が挙げられていますが、食事では気にしすぎずに対応しましょう。

パーキンソン病は防げる?予防に役立つ食べ物

日常生活に支障が出るパーキンソン病ですが、予防はできるのでしょうか。
研究段階であり、はっきりと解明されていない点は覚えておきましょう。
今回紹介するのは、予防できる可能性がある食べ物です。

バランスの取れた食事は健康を保つのに欠かせません。
普段の食生活を見直すのは、パーキンソン病の予防だけでなくさまざまな病気を防ぐのに有用です。

【フェニルアラニン】卵・小麦

卵や小麦に含まれるフェニルアラニンはアミノ酸の1種です。
フェニルアラニンはドパミンの元になる物質となります。

パーキンソン病はドパミンの減少が原因なので、ドパミンの素になるフェニルアラニンを積極的に摂るのは予防法になるといえるでしょう。
朝食にオムレツやゆで卵を1品加えるなどの、無理のない工夫が大切です。

【メチオニン】牛肉・豚肉

牛肉や豚肉にはメチオニンが含まれます。
メチオニンは、主に肝機能に働きかける物質なので、覚えておきましょう。

卵・小麦に含まれるフェニルアラニンは、肝臓で分解されます。
メチオニンがその働きを促進するので、フェニルアラニンがよりよく吸収され、ドパミンの元になると考えられるでしょう。

豚汁などの汁物に入れる、焼き物にするなどの調理法であれば、脂っぽくなく食事に取り入れられます。

【チロシン】乳製品・大豆

乳製品や大豆にはチロシンが含まれます。
チロシンも、ドパミンの元になるアミノ酸の1種です。

乳製品や大豆は腸内環境を整えますので積極的に食事に取り入れましょう。
便秘を防ぎ、腸内をきれいに保つには食事の見直しが重要です。
ヨーグルトや納豆は、調理の必要がないので取り入れやすい食品です。
いつもの食事に1品加えましょう。

まとめ

パーキンソン病は研究が進められている疾患であり、直接の原因となる食べ物は判明していません。
これまでの研究データから、原因となりえる物質や予防できると考えられる栄養素がわかってきている段階です。

大切なのはバランスの取れた食事を心がける意識です。
偏ったタイミングや栄養の食事では、体内のバランスが崩れ病気や不調につながります。
色どり豊かでさまざまな食材を使った食事を取り入れると、自然と病気の予防ができるでしょう。

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