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お役立ちコラム

糖尿病の食事でダメなものはある?注意点をチェック

糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンが正常に働かず、血液中にブドウ糖(糖/血糖)が増えて高血糖値の状態が続く病気です。
糖尿病は大きく分けると2種類あり、日本の多くの人は「2型糖尿病」を患っています。
よく「糖尿病を患ったら、食事に気をつけなくてはいけない」と言われますが、糖尿病の食事は注意点があります。
そこで今回は、糖尿病になった時の食事の摂り方や注意点について詳しく紹介します。

糖尿病の人の食事は見直しが必要?

糖尿病の原因で多いのが、糖質や炭水化物の摂り過ぎです。
「大食いの人や暴飲暴食の多い人が、糖尿病になる可能性が高い」と思われがちですが、実際は少食でも乱れた食生活が続くと、血中の血糖値が増えます。

例えば、カップラーメンと一緒に菓子パンを組み合わせたり、パスタとピザに、砂糖とミルクたっぷりのコーヒーを合わせたりした場合は、要注意です。
インスリンの分泌をサポートし、血液中の血糖値を下げるためにも、普段の食事を見直すことはとても大切なのです。

糖尿病の食事でダメなものは?

糖尿病になった時は、NGとされているものをできるだけ避け、血糖値を下げる効果が高い食べ物を組み合わせることが重要です。

できるだけ避ける食材 積極的に食べたい食材

  • 白米(炊き込みご飯やリゾットなど)
  • パン類
  • 麺類
  • デンプン質の多い野菜
    (イモ類やカボチャ、とうもろこしなど)
  • 豆類(大豆以外)
  • フルーツジュース
  • スナック菓子
  • 洋菓子/和菓子など ・玄米や胚芽米など
  • 豚肉
  • 青魚
  • 野菜
  • 海藻類
  • きのこ類
  • こんにゃく
  • 乳製品など

糖尿病の食事で避けたいものとして、普段の食事で意外と多く使う野菜(ジャガイモやサツマイモ、カボチャなど)が挙げられます。
このようなデンプンが多い野菜は要注意。
フライドポテトやてんぷらなど油で揚げた調理方法や、菓子パンなどの具として使われているケースも多く、気づかないうちに血糖値を上げる食べ物を選んでいる可能性が高いです。

同じ野菜でも、葉野菜や、きのこに含まれる食物繊維は、積極的に食べたい食材です。
腸内に留まる時間が長く、糖が体内へ吸収するのを阻止する働きがあり、血糖値が穏やかに上がるので糖尿病におすすめの食材です。

糖尿病の食事の注意点は?

糖尿病は普段の食事に気をつけることで、血糖値をゆっくり上昇する工夫ができるので、食べ方や調理方法を意識した生活を取り入れていきましょう。
コンビニ食は、血糖値の上がりやすい献立内容が多く、毎日食べ続けることはおすすめできません。
忙しいことを理由に、簡単に食べられる丼ものやパスタ、コンビニ弁当などをメインに食べている人は、食生活を見直しましょう。

適正エネルギーの範囲を超えない

糖尿病の食事療法は、すべての人が同じ献立メニューとは限りません。
適正エネルギーは個人によって違うので、血糖値の上昇を抑えたり肥満や合併症を引き起こしたりしないためにも、1日の食事量を把握しておきましょう。
※医師が1日の摂取カロリーを指示している人は、適正エネルギーを知る必要がありません。

適正エネルギーの計算方法

目標体重(kg)=身長(m)✕身長(m)✕22(65歳以上は22~25)
適正エネルギー(kcal)=目標体重(kg)✕身体活動量25~30 kcal

身体活動量は、運動動作によってkcalが変わります。

間食を控える

普段、乱れた食事をしている人が栄養バランスに優れた食事に変更すると、途中で小腹が空いて、ついつい間食をする人も多いでしょう。
例えば、砂糖入りのコーヒーや紅茶を飲んだり、デニッシュパンやスナック菓子を食べたり…。
糖質の多いおやつを食べたり、糖分の高い飲料を飲んだりすると、血中の血糖値が急激に高まり危険です。
どうしても小腹が空いた時は、ヨーグルトや生のフルーツなどがおすすめです。
また食事をする際、ゆっくりよく噛むことで満腹感が高まり、小腹の空き具合も減りますよ。

プラス副菜でバランスを考える

糖尿病の食事の摂り方で大切なポイントが、主食と主菜にプラス副菜2品を組み合わせることです。
日本では昔から「一汁三菜」をメインとした献立で食事をしてきましたが、糖尿病の食事も栄養バランスに優れた和食メニューがぴったりです。
三菜(おかず)は、肉や魚の主菜と野菜やきのこなどで作る2品の副菜を取り入れることで、身体にエネルギーを与え全身の調子を整えてくれますよ。

食事を絶対に抜かないこと

糖尿病の食事は、1日の決まった時間帯に3食必ず食べることです。
できれば食事の間隔は5~6時間空けるようにしましょう。
暴飲暴食の予防はもちろん、インスリンが分泌される膵臓へのダメージも抑えられます。
また、就寝3時間前までに夕食は済ませておき、肥満につながらない食生活をおくることが必要です。

アルコールや塩分を控える

糖尿病の原因の中には、アルコールの飲みすぎも関係しています。
お酒を飲むと、枝豆や唐揚げなど塩辛いおつまみを好んで食べてしまい、知らないうちに血糖値を上昇させる食事をしているケースもあります。
塩分を摂り過ぎると、高血圧の合併症も患う確率が高まるので、糖尿病の人は注意しましょう。

調味料や調理方法を意識する

糖尿病の食事を作る時は、糖質の多い砂糖やみりんなどの調味料の使い方に気をつけなくてはいけません。
できるだけ出汁を利用して、素材本来の味を引き出す調理方法がベストです。
また、よく噛むことも糖尿病の食事では大切なので、野菜は大きめにカットし、歯ごたえのある茹で加減にしたり煮物や蒸し料理にしたりなど、工夫が必要です。

まとめ|糖尿病予防の食事を意識しよう

糖尿病の食事は、選ぶ食材や調理方法を見直すだけで、血糖値の上昇を抑えられます。
間違った食べ方は、糖尿病の悪化だけではなく、高血圧や脳梗塞などさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
糖尿病の利用者様のいる高齢者施設などで、糖尿病に適した食事の提供に困っている場合は、調理済み食材サービスを利用することもおすすめです。
スタッフの負担や悩みの解消につながりますので、一度ご検討ください。

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